〒106-0047 東京都港区南麻布1丁目3−7
プレール麻布仙台坂 1階
インプラントを計画する時は噛み合わせをしっかり考慮して、力学的に被せ物やインプラントが安定する位置にインプラントを埋入することが大切です。このように噛み合わせを考慮して上から治療計画をたてることをトップダウントリートメントといいます。
インプラントは垂直的な力については非常に強いですが、斜めの方向から加わる力には弱い特徴があるので、噛み合う対合の歯とまっすぐに噛むことが出来ないとインプラント内部のネジが破損しやすくなったり、被せ物が壊れやすくなったりとトラブルが起こりやすくなります。
デンタルクリニック麻布仙台坂ではインプラント治療を行う際は、まず噛み合わせを考えて、対合歯と噛み合った時に力学的に安定する位置にインプラントを計画します。
まずは実際にお口の中を拝見して、噛み合わせを確認します。
歯を失う理由の一つとして「破折」があります。過度に咬合の負担を受けていた歯であればインプラント治療をの後もその部分は同じように過度の力を受け続ける可能性があるので、注意深く咬合を診査する必要があります。
噛み合わせの対合と最も安定した位置にワックスを用いて歯を形作り、模型上で被せ物のイメージを具現化していきます。
インプラント治療は一度埋入すると、基本的には除去することは出来ません。大きく咬合が崩壊した状態や矯正治療が必要となる場合は、長い時間の中で噛み合わせが崩れた位置にインプラントを埋入するより、他の歯も合わせて口腔内を一つの単位として同時に治療を検討した方が予知性の高い治療となる場合があります。これを咬合再構成といいます。
咬合再構成の治療により得られる恩恵は大きいですが、費用や時間、そして患者さまの負担なども十分に考慮する必要があります。
デンタルクリニック麻布仙台坂では患者さまとしっかり相談する時間を設けております。様々なご希望を聞かせてください、納得のいくプランにしましょう。
CTを撮影して具体的なインプラントの位置を計画します。模型検査で作製したワックスの三次元的な画像データをコンピューターに取り込んで、データを重ね合わせて参考にしながら角度や前後左右の位置を決めていきます。
コンピューター上でもシュミレーションを行い、実際にインプラントが可能であるのかを確認します。
計画が全て問題なければ、実際のインプラント手術に移行します。
トップダウントリートメントはインプラントや被せ物が力学的に安定するので予知性が高いとされています。ただし、噛み合わせから考えた治療計画であるので、CTのプランニングの際に理想的な位置に骨の量が足りない場合があります。
そのような時は骨造成というインプラントに必要な骨を補填する治療があります。
骨造成をすることで、インプラント治療の適応範囲を広げることが出来ます。
インプラントは失った噛み合わせを再構築できる素晴らしい治療ですが、やり返しが出来ないという側面もあります。しっかりとしたトップダウントリートメントの計画でトラブルの少ない治療を目指しましょう。