失った歯を補う手段としてインプラント治療があります。このページではインプラント治療についてご説明いたします。
©︎Institut Straumann AG,2017.All rights reserved.
安心安全なインプラントを目指してスイス製、世界シェア1位のStraumann社製インプラントを導入しております。インプラントに関連する多くの研究に支えれており、世界的にも安心できるメーカーと言えます。大切なお身体に寄り添うものですので品質で選びたいと感じております。
治療はより精度を求めて
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StraumannGuidedSurgeryというシステムを採用しております。(別途料金)事前診査のCTにて得られたデータとカメラによるスキャンデータをマッチすることで事前のCTで計画したインプラントの角度や深さを実際の治療でも三次元的に再現できるようにサポートしてくれるシステムです。骨が薄い方や埋入の位置に制限があり、難しい治療の際には高い効果を発揮します。インプラントが怖いという方にも安心していただくためにご提案しております。
インプラントとは
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歯を失った部分に対してチタン製(GradeⅣ)のネジを用いて噛む機能を回復する治療です。1952年に骨とチタンが結合することが明らかになり、多くの研究がなされて歯科治療に導入されました。インプラント本体と、アバットメント(土台)、上部構造の3層構造をしています(2層構造のものもあります)。(左半分:天然歯、右半分:インプラント)



インプラントが困難な患者さま
以下の方は治療の遂行が困難な場合があり、治療をお断りする可能性がございます。医科と対診のうえ、治療が可能な場合もありますのでご相談ください。
- 重度の高血圧
- 重度の心疾患(狭心症、心筋梗塞の既往など)
- 歯科医師と意思疎通の困難な方
- 重度の糖尿病
- 骨粗鬆症
- ステロイド薬や免疫抑制剤を服用中の方
- 抗凝固薬、抗血小板薬を服用中の方
治療
- 型取り
- 歯型をとって模型にします。これを参考に計画を立てます。
- CT
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インプラントに適正な骨の厚みがあるかCTで確認します。抜歯の後は骨が薄くなっている場合があり、その時は骨を足す処置が必要になる場合があります。
- 手術
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計画に沿ってインプラントを埋入します。時間はゆとりをもって確保しますが、手術時間は30分ほどで終了します。
2ヶ月ほど骨との結合を待ちます
メーカーの発表であれば3週間ほどで骨と結合すると言われています。年齢や以前の骨の状態によって治癒のスピードは違うので、患者さんそれぞれに合った結合期間の設定が必要です。
- 2次手術
- 小さい切開を加えてインプラントを粘膜下から口腔内に露出させます(数分で終了)
- 型取り
- 被せ物を作製するにあたってインプラント専用の型取りを行います
- 上部構造
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被せ物が入ったらインプラント治療は終了となります。引き続きのメインテナンスがとても重要になります。
Straumann Guide を用いた治療の流れ
通常のインプラント治療であればドリルとインプラント本体の埋入ですが、上図のようなマウスピース状のサポート器具(ガイド)を用いることで精度の向上や作業効率の向上を図ります。もちろん、ステップごとにズレが無いか角度や深さを確認する作業は大切にしております。
インプラントと噛み合わせ

インプラント治療にあたり噛み合わせを考慮することは大切です。噛み合わせを左右する歯の位置から逆算したインプラントの位置の計画がインプラントの長期的な成功を左右します。
骨が少ないのでインプラントは難しいと言われた方へ

今までに歯医者さんで「骨の量が少ないのでインプラントは難しい」と言われたことはありませんか。
デンタルクリニック麻布仙台坂では、骨が少なくインプラントが困難と言われた方にも治療の選択肢をご提案しております。
インプラントと他の選択肢
インプラントは事前の診断と処置の内容によってはとても予知性の高い信頼できる治療です。個人的には歯を失った部分に対してはインプラントを推奨しておりますが、患者さんのご希望やお口の中の状況によっては他の選択肢もご提案しております。
入れ歯からインプラントにしたい
選択肢は様々であり、事前の診断と患者さんのご希望によって内容は異なります。あくまで例として選択肢をご提案します。
部分入れ歯を今まで使っていた場合、インプラントにするとブリッジに出来ることがあります。ご希望によってはフロスが通るように一本ずつということも可能です。
*事前のCT等により多角的に診断が必要となります。
総入れ歯の場合
全てインプラントで噛めるように治療。上顎だと8本、下顎だと6本が推奨しております。
他にも入れ歯が外れやすい方には最小で2本のインプラントで入れ歯を外れにくくする工夫などがあります。ご相談ください。
メインテナンスについて
インプラント治療は噛めるようになったら終わりではありません。他の治療も同様ですが、細菌感染しないようにケアが必要になります。インプラント治療後は1~3ヶ月に一度のメインテナンスをお勧めしております。また、一番大切なことは日々のセルフケアですので、歯科衛生士にて丁寧に患者さんそれぞれに合ったセルフケアのご提案をさせていただきます。
もしインプラント周囲炎になったら
インプラントは正しく治療して、適切にメインテナンスをすると非常に優れた治療法です。ただし、セルフケアが十分でなければ細菌感染を起こすこともあります。
軽度であれば衛生環境をもう一度見つめ直し、クリーニングで炎症が落ち着きますが、場合によってはやむなく撤去する場合もございます。
私たちも大切なお身体のことですので、丁寧な説明と治療を行い、長いお付き合いが出来ますよう日々治療にあたっております。