虫歯を削る?削らない?|ブログ|デンタルクリニック麻布仙台坂|麻布十番の歯医者・歯科 インプラント

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虫歯を削る?削らない?

虫歯を削る?削らない?

 

デンタルクリニック麻布仙台坂のブログです。

 

当院では、麻布十番にお住まいの方へ向けて歯科医療の情報を発信しております。遠方の方も歯医者さん選びの参考として頂けますと幸いです。

 

今日のテーマは『虫歯を削る?削らない?』ということで虫歯治療の判断についてお話したいと思います。

 

皆さまは「あの先生は虫歯だから治療しましょうと言っていたが、次に診てくれた先生には治療しなくていいと言われた。」という経験はないでしょうか。

 

先生によって意見が違う。とても混乱しますね。片方の先生が誤診しているのではないかと不安になることもあるのではないでしょうか。

 

 

実は、虫歯への介入の仕方は歯科医師によって意見が分かれることが頻繁に起こります。

 

 

 

このページでは、判断が分かれる理由と、私の臨床における判断基準をご案内します。

 

 

 

⬆︎⬆︎虫歯の各種治療紹介のページへ⬆︎⬆︎

⬆︎⬆︎詰め物、被せ物などの説明はこちら⬆︎⬆︎

 

 

 

まずは、歯科医師はどのように『虫歯』を認識しているでしょうか。という点からお話します。

 

虫歯の評価は視診、レントゲン写真、触診(器具で実際に触れてみる)によって行います。これによって『あなたには虫歯があります。』と説明をします。

 

 

まずは視診について。

虫歯があると、黒く見えたり、茶色い色調をしていることがあります。ただし、短絡的に黒ければ虫歯と決めつけることはいけません。歯には経年的にステイン(着色)が沈着していくこともあるので、こちらは治療の対象にはなりません。

 

次にレントゲン写真について。

視診にて虫歯を強く疑う場合にはレントゲン撮影を行います。レントゲン撮影を行うことで、虫歯の深さを治療前に知ることが出来るので、より詳しい情報を患者さまに伝えることができます。ただし、う蝕が小さい場合にはう蝕を視認し難い場合もあるので、あくまで参考資料の一つという位置付けとなります。

 

最後は触診について

歯科には探針という細長い針のようなものが診断に用いられます。進行しやすい虫歯は、触ると粘着性があるという特徴があります。これは大きな判断材料であり、治療介入の根拠として示されます。

 

以上の3点で基本的には虫歯を認知して、説明を行なっています。

 

 

それでは、なぜ診断が同じなのに、『様子見をしよう』という先生と『治療をしよう』という先生がいるのでしょうか。

 

虫歯と認知できたのであれば、治療をすべきであると感じるのは当然かと思います。

 

しかしながら、これまでの先人たちがリサーチしてきた沢山のデータを参考にすると、『虫歯だからすぐに削って詰める』という考えには少しずつパラダイムシフトが起きているようです。

 

 

その虫歯、本当に削る必要があるのでしょうか。

 

 

■虫歯に対する論文■

活動性のある(どんどん進みやすい)虫歯に対して、十分なプラークコントロールが出来ていれば、フッ化物塗布を定期的に行うことで進行しにくい虫歯に変わる。という文献があります。

Active root surface caries converted into inactive caries as a response to oral hygiene.B.Nyvad  O.Fejerskov

 

 

ここで大事な部分は、十分なプラークコントロールが出来ていますか?というところです。

 

例えば、これから2つの深さが似たような虫歯をご紹介します。

 

 

Aの虫歯は歯の表面がボロボロと崩壊し始めています(実質欠損あり)。それに対して、Bの歯は歯の外形が綺麗に保たれているようです。

 

クローズアップしてみましょう。

 

Aの歯にはフロスを通しても、歯ブラシを頑張ってみてもプラークが停滞しそうな印象を受けます。これだと虫歯が進行していきそうですね。

 

 

それに対してBはどうでしょうか。

 

この状態であれば、フロスをするとプラークは停滞せずに衛生環境は綺麗に保つことが出来そうです。

 

 

上記の論文で大切なことは『きちんとプラークコントロールが出来ているか』ということです。

 

もし、Bのような虫歯になっていたとしても、フッ化物を定期的に塗布してフロスをしっかり通すように患者さまが努力することで、虫歯の進行はピタッと止まることがあります。

 

実際に、10年以上が経ってもBのような状態であれば虫歯が進行していない患者さまは沢山いらっしゃいます。

 

つまり、いつも頑張ってセルフケアが上手に出来ていれば、怖い思いをしてまで虫歯治療をする必要はないのです。

 

ただし、もう一度念を押しますが、大事なことはプラークが溜まらないことです。日々のケアを怠ってしまうと、虫歯はより深部へと侵入してしまうので気をつけないといけません。

 

 

いかがでしょうか。

 

治療介入は虫歯の大きさや患者さまの頑張り次第では削る必要がありません。人の歯というものは、一度削ると強度が弱くなり、虫歯の進行や治療介入によって崩壊する方向へ進んでいきます。

 

削る必要のない歯は削らない。とても大切なことです。

 

もちろん一番大切なことは予防です。

 

日々のセルフケアをしっかりと頑張って、いつまでもご自身の歯で過ごせるようにしましょう。私たちも微力ながらサポートして参ります。

 

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