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ダイレクトボンディング

ダイレクトボンディング

  • 2019年11月26日
  • 2024年1月5日
  • 症例

麻布十番、広尾、白金エリアの歯科医院[デンタルクリニック麻布仙台坂]のブログです。

 

本日はダイレクトボンディングについてお話しします。

 

ダイレクトボンディングはCR充填ともいわれ、歯科治療では最もよく行われる治療のひとつです。

 

歯科医師が日常的に行う治療ではありますが、審美歯科という点では歯医者さんの技量に大きく左右される治療項目でもあります。

 

当院では、小さな処置であっても患者さんに満足して頂きたい気持ちからマイクロスコープや拡大鏡を使用しながら「丁寧に、繊細に」治療をおこなっています。

 

 

 

 

 

さて、実際の治療に移ります。

 

この患者さまは銀歯の詰め物を変えるご希望がありました。

よく見てみると、歯の縁には黒くなった虫歯も見られます。

 

まずは、銀歯を外して、虫歯を全て取ります。

健全な部分は削らないように、トンネリングという方法で虫歯を削除します。そうすることで、歯の強度を損ねることなく虫歯だけを除去することが可能になります。

 

 

論文でも、歯の壁を失ってしまうと強度が落ちてしまうと報告されています。

可能な限り壁は残す必要があります。そこでトンネリングという方法が有効になります。

 

 

⬆︎通常の虫歯治療⬆︎

 

 

 

⬆︎トンネリングを使った虫歯治療⬆︎

 

マイクロスコープを用いながら、壁を壊さずに虫歯だけを取り除きます。

 

 

 

虫歯を取りきった後は材料を詰めます。

 

天然の歯に似たような凹凸を自然に作ることで、切削効率や自浄性が向上します。

 

 

 

 

 

 

 

参考のため、関連症例もご案内します。

 

 

 

<関連症例>

左上奥歯2本の虫歯の治療です。

銀歯をやり変えたいとご希望があり、ダイレクトボンディングにて治療致しました。

 

注意点

○ダイレクトボンディングは歯の削除量を最小限にできるというメリットがありますが、耐摩耗性が低いという特徴から咬合力が強くかかる奥歯には不向きな場合があります。

 

下の図の赤いポイントは強い力がかかる部位です。このポイントに修復物が来る場合はインレー修復が適しているので、そちらをご提案する場合があります。

 

⬇︎セラミックインレー修復⬇︎

 

 

 

 

 

<関連症例>

 

奥歯の虫歯の治療がしたいと希望された患者様です。

 

この歯の中央には以前通っていた歯科医院における充填物が入っており、周りは黒く着色していました。

 

適合の悪い充填物を除去してダイレクトボンディングを行っています。

 

同じプラスチックの材料ですが、歯科医師によって治療の質は少し違うのがお分かり頂けるかと思います。

 

 

 

ポイントは色です。

 

色には「明度」「彩度」「色相」という度合いがあります。

特に明度は人間が繊細に認識する度合いであり、これがズレていると「なんだか暗い」「なんだか色が合っていない」と感じてしまいます。これが実はとても難しく、短い診療時間の中でピタッと合わせるのは高度な技術なのです。

 

私たちは数十種類の「歯に近い色」の材料からピタッと合うあなたの色を探していきます。

 

<⬆︎治療後⬆︎>

 

<⬆︎治療前⬆︎>

 

 

 

 

 

 

 

<関連症例>

この患者さまは右上の2番目、3番目の2本の治療を行いました。他にも治療着手の必要がありますが、今回はこの2本について。

 

 

十年以上前にこの2本の虫歯の治療を行い、以前担当した歯医者さんがダイレクトボンディング(CR充填)を行いました。

 

色調は不調和であり、段差も出来ていました。歯茎にも材料が覆いかぶさるようになっており、汚れが溜まりやすい環境で歯茎も腫れていました。

 

⬆︎こちらが治療後です。

一度、古い材料を取り除き、材料を詰め直しました。以前より色調の調和が取れているのが分かります。

 

{審美歯科費用についてはこちら}

 

 

 

 

 

 

<類似症例>

 

この写真は治療後の写真です。

どの歯を治療しているか分かりますか?

 

 

同じように、マイクロスコープを用いながら丁寧に虫歯を取り除いて、ダイレクトボンディングにて修復を行います。

 

「歯は白いもの」というイメージがありますが、歯の色調は一色では表現できません。

 

歯茎の際のところはピンクやオレンジ系の色をしており、中央に向かうと明度が高くなって白っぽさが強くなります。

 

先端に向かうにしたがって透明感が強くなるので、透明感のある材料やブルー系の色で表現が必要になります。

 

さらに先端になると縁(ふち)のところでまたはっきりとした白っぽさが出てきます。このように複雑で立体的な色調が重なり合って『自然な歯』を表現していきます。

 

さて、術前はどんな歯だったのでしょうか。

 

 

 

<治療前>

 

このように前歯の複数の部分に虫歯がありました。

 

 

 

 

<上:治療後  下:治療前>

 

ダイレクトボンディングを選択すると、削る量が必要最低限で虫歯の治療が可能になります。

 

 

 

 

ダイレクトボンディングの良いところ

・一度の来院で完結できる。

・歯を削る量は最小限。虫歯がなければ、一切削らずに治療ができる。

・セラミックと比較すると費用を抑えることができる。

 

 

ダイレクトボンディングでは難しいところ

・力が強くかかる奥歯では、硬さがないのであまり使用しない方がよい。

・セラミックと比較すると、仕上がりが劣る場合が多い。

・複数歯の治療を行う場合は、セラミックの方が綺麗に仕上がる。

・特徴的な歯(クラックや白斑など)であれば色調表現が難しい。

・経年的に色調が変化する場合がある。

 

『その他の審美歯科治療についてはこちら』

 

当院のダイレクトボンディングの特徴

1.マイクロスコープの使用

→どのような処置でも同じですが、削る量はあくまで最小限。マイクロスコープを使いながら繊細に虫歯を取り除きます。

隣の歯も傷つけないように丁寧に治療を行います。虫歯でもない隣の歯に傷が入ってしまうと、半年もしないうちにその歯は虫歯になってしまう可能性があると言われています。

 

 

2.グラディアダイレクトの使用

→みなさんの顔が違うように、歯の色も千差万別です。

 

ご自身の歯を鏡で見ていただければお分かりになると思いますが、歯茎に近いところは若干の赤みを帯びたクリーム色をしており、歯の中央あたりが白味が強くなります。歯の先端に近づくと透明感が出て透けた感じがでます。そして先端まで0.5mm程になると白味が強くなります。

このように歯は一色ではないので本物の歯に近づけるには私たちも様々な色の種類が必要になります。

 

そこで[グラディアダイレクト]という様々な色の取り揃えがあるダイレクトボンディングの材料を採用しました。

 

保険治療の場合は2,3色程度のみを使用しているクリニックが多いので、色調表現には自ずと差がでます。

 

 

前歯の治療は施設によって差が出やすいものです。

 

私たちはできる限りの設備や材料を使用して、患者さんの審美的な要求にお応えできるように日々臨床に取り組んでおります。

 

 

東京都港区南麻布1丁目3-7

麻布十番、南麻布の歯科医院。麻布十番駅から徒歩5分の歯科医院です。

デンタルクリニック麻布仙台坂ではダイレクトボンディングを始めとして審美の相談も承っております。

 

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