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プレール麻布仙台坂 1階
麻布十番の歯医者「デンタルクリニック麻布仙台坂」のブログです。
本日は歯周病についてのお話。
テレビのCMなどで皆さん一度は聞いたことがある病気ではないでしょうか。
歯周病ってどんな病気?
歯周病菌が歯の周りの組織に感染してしまい、重篤になると歯が抜けてしまう病気。
歯周病の代表的な菌にはP.g菌というものがいて、タンパク質やアミノ酸を栄養として生きています。
その際に有機酸が生じるので歯周病独特の悪臭を生じるようになります。
では、どのような流れで歯周病の感染は進んでいくのでしょうか。
Step1 軽度歯周病
しっかりと歯が磨けていないと、歯の周りにプラークと言われる細菌の集合体が形成されます。
排水溝やお風呂のヌメリに似たようなものです。
このプラークは歯磨きでこすり取ることが可能です。毎日の歯磨きがとても大切です。
プラークは、時間が経つと唾液に含まれるカルシウムやリンと一緒に硬くなってしまいます。
これを歯石といいます。
歯石はザラザラとした表面をしているので、より一層プラークも付着しやすくなります。
このプラークには細菌が沢山含まれているので、生体は「敵だ!」と認識して炎症反応が起きます。
まずは歯茎が腫れてきます。
歯磨きの時に血が出るという方はいませんか?
炎症を起こした歯茎は少しの刺激で出血を起こすようになります。
これがまた厄介なことに、歯周病の細菌は血液が大好きなんです。
血液のあるところでどんどん増殖していきます。
プラークに始まった炎症反応は、結合組織性付着という歯と歯茎を結ぶ繊維が崩壊する方向へ進みます(上図)。
そのとき、歯周病という診断名がつきます。
もちろん、それは目で見えるものではないので、私たちは検査の器具で4mm以上の数値になるところを歯周病と呼んでいます。
(あくまで患者さん向けに簡単に書いています。専門的には細則があります。)
Step2.中等度歯周病
少しずつ付着が崩壊してくると、それに伴って歯と歯茎の間の溝(歯周ポケット)が深まってきます。
深い歯周ポケットでは酸素があまり届きません。
実は歯周病は酸素が得意ではないので、深い歯周ポケットは絶好の環境なのです。
炎症反応で少しずつ骨も吸収してしまいます。
Step3. 重度歯周病
重度になると、支える骨が少ないので歯は揺れるようになります。
歯周病は重度になって揺れるようにならないと気づかないことが多い病気です。「歯が揺れるなあ」と思って歯医者さんに行ってみると、いきなり何本も「歯を抜きましょう」と言われることだってあります。
そうなる前に、早めの受診がとても大切です。
<重度歯周病の患者さまのお口の中>
○プラークが歯の周りに付着しており、歯茎は赤く腫れている。
○感染が進み、骨はわずかに残るのみになっている。
当院では、歯周病の治療は保険診療と自由診療の治療プランがあります。
軽度、中等度、重度などそれぞれのステージにあった治療が必要になります。
詳しくは歯周病専門ページをご参照ください。
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デンタルクリニック麻布仙台坂