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側方拡大装置を使用した歯科矯正とは

側方拡大装置を使用した歯科矯正とは

側方拡大装置を使用した歯科矯正をご存知でしょうか。歯並びを改善する際には私たちは理想の歯並びとどのあたりが乖離しているのかを把握する必要があります。横幅が狭くて歯が綺麗に並んでいないのであれば、幅を広げないと理想的な噛み合わせににはなりません。歯科矯正にはいくつかの横幅を広げる装置が存在します。このブログでは麻布十番にお住まいの方へ歯科治療の有益な情報を分かりやすくご案内します。歯科医院選びや歯科矯正の選択肢の参考になれば幸いです。

 

目次
1.側方拡大装置には何があるの?
2.どうして幅が狭くなるの?
3.横幅が狭いとどうなるの?
4.歯科矯正をすると何が変わるの?

 

1.側方拡大装置には何があるの?

歯列の横幅が狭い状態を改善する側方拡大装置には歯の軸を主に外側へ傾斜させながら広げていく緩徐拡大装置とネジの力で骨ごと広げていく急速拡大装置があります。これは側方拡大装置の移動様式による種類です。また、ワイヤーを使用する装置や着脱式の装置があり、装置の見た目による分別もあります。

 

緩徐拡大装置

数ヶ月かけながらゆっくりと歯列を広げる装置。歯にしっかりと固定して維持を持たせる固定性の装置と毎日着脱できる装置があります。

 

固定式の緩徐拡大装置

 

メリット
・患者様自身で外すことが出来ないので歯科医師が理想とする歯の動きを実現しやすい。
・他の矯正装置と併用することができるので応用範囲が広い。

デメリット
・歯磨きが難しく、虫歯リスクが着脱式のものと比較すると高い。
・舌や頬粘膜を傷つけることもある。

着脱可能な緩徐拡大装置

メリット
・歯磨きの時は外すことが出来るので衛生的。
・夜間のみの使用で構わない装置が多い。

デメリット
・患者様自身で着脱が必要であるので、協力がないと歯が動かない。
・装置使用中は滑舌が悪くなることがある。

 

 

急速拡大装置

主に成長期のお子様に使用する固定性のネジ付きの装置です。2週間〜2ヶ月で右と左の骨に整形力を加えることで正中口蓋縫線という骨と骨のつなぎ目を開く方法です。開いた部分には新しい骨が添加されます。

 

 

2.どうして幅が狭くなるの?

歯並びは舌の圧力と頬の圧力、そして上下の歯の噛み込みによって最も均衡が取れる位置に収束します。

口呼吸の方は口がぽかんと空いているので舌の力が歯を横に押す力が弱く、頬の力が相対的に強くなるので小臼歯あたりが狭くなる噛み合わせになりやすい傾向があります。また、口呼吸の方は上下の歯が接していない時間が長いので歯の挺出も起こりやすいという特徴があります。歯が挺出すると顎は反時計回りに回転するので顎が小さい印象を与えるようになります。

指しゃぶりをしていた経験がある方も幅が狭くなる傾向があります。指しゃぶりをすると、舌の力が歯を横に押す力が弱く、頬の力が相対的に強くなるので幅が狭くなります。また、指しゃぶりは出っ歯になる可能性が非常に高く、3歳以上であっても指しゃぶりをしてる場合は歯科矯正の介入が必要となる場合が多いのが実情です。

 

3.幅が狭くなるとどうなるの?

幅が狭いとどうなるのでしょうか。上の歯と下の歯は嵌合する位置に歯並びは落ち着くので、上の顎幅が狭いとしっかりと噛むことが出来ずにズラして片方で噛むようになります。そうすると左右に顎が少しずつずれてしまいます。成長期に左右のズレが残ったままで骨が成長すると骨格ごと左右差が残存します。

このように骨格の左右差や咬合の不安定を取り除くために幼少期から幅を広げて下顎をしっかりと受け止める上顎を作ることが重要となります。

 

4.歯列矯正をすると何が変わるの?

急速拡大装置や緩徐拡大装置を用いて歯列や骨格を広げることで下顎を受け止める広い上顎を作り出します。左右差がある顔貌の多くは顎をズラして噛む習慣から起こる可能性が高いので幼少期からの歯科受診によって小さな違和感に私たちが気づくことはとても大切であると感じます。

左右で調和の取れた噛み合わせは虫歯歯周病のリスク軽減にも繋がります。傾斜した歯の周囲にはプラークや歯石が堆積しやすく歯周病に罹患しやすくなります。整然と並んだ歯は日々のブラシングが簡単になり、結果として菌の堆積が少なくなり虫歯や歯周病のリスクは軽減します。

私たちはお口の健康を通して皆様が健康で充実した生活を送れるようにサポートします。麻布十番にお住まいの方で歯並びに心配がある方やお子様のお口で相談したいことがある方はご相談ください。

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