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ジルコニア

ジルコニア

港区麻布十番の歯科・歯医者「デンタルクリニック麻布仙台坂」のブログです。

 

ジルコニアについてお話しします。

 

ジルコニアとは歯科の被せ物で利用される素材の名前です。

 

被せ物は様々な素材が使われており、強度や審美性といった必要性に応じて使い分けられています。

 

 

 

○被せ物の種類

1.モノリシックジルコニア

2.ジルコニアセラミック(PFZ)

3.メタルボンド(PFM,陶材焼き付け鋳造冠)

他にも、360度ベニアやオールセラミッククラウンなどがあります。

 

 

 

 

 

 

=モノリシックジルコニア=

Monolithic Zirconia

 

 

 

ジルコニア単体のブロックを削り出して作製された被せ物。

 

特徴

・非常に強度が強く、被せ物が破損するリスクが少ない。

→強い咬合力がかかる奥歯の治療に向いている。強度重視の場合はオススメ。

→歯軋りや食いしばりが強い方にもオススメ。

 

・ジルコニアセラミックと比較すると透明感に劣り、やや人工的に見える。

→ただし、近年のジルコニアは光の透過性が向上し、前歯部に使用されるケースも多くなりました。

 

 

 

 

 

=ジルコニアセラミック=

Porcelain Fused to Zirconia

 

 

ジルコニアとセラミックの二層構造。

ジルコニアにセラミックを接着処理によって焼き付けた被せ物。

 

特徴

・高い強度と天然歯と見分けがつかないほどの審美性

→現在の歯科治療の被せ物の中では、総合的な評価が最も高いとされています。

 

 

基本的には、強度重視の奥歯はモノリシックのジルコニア、審美性も大事な前歯などはジルコニアセラミックが良いものと言えます。

現在は材料の革新もあり、2つの境界は少しづつ無くなってきているのも現状です。

 

 

 

 

 

=メタルボンド=

Porcelain Fused to Metal

 

メタルとセラミックの二層構造。

1990年代に広く普及した修復方法でメタルにセラミックを接着処理をして焼き付けた被せ物のことを指します。

 

特徴

・ジルコニアセラミックと比較すると、やや審美性で劣る。

→メタルの金属色を遮蔽するために光を透過しにくいセラミックを接着する必要があります。

そのために透明感が少し低くなり、人工的な被せ物になりやすい傾向があります。

 

 

 

 

そもそもジルコニアって何でしょうか。

→セラミック(陶器)の仲間のひとつです。

 

セラミックにはケイ素の含有量に応じて大きく2つの種類に分かれます。

ケイ素の含有量が少ないものをノンシリカベースといい、その中にジルコニアが含まれます。

 

⬆︎歯科で利用されるセラミック⬆︎

 

ノンシリカベースである ジルコニアは非常に強度が強いものです。

それに比較してシリカベースの長石形のセラミックはラミネートベニアなどといった高い審美性が要求される部位で使用されますが、強度に劣るという特徴があります。

 

歯科には強度や審美性といった要件に合わせて材料を選択していきます。

被せ物のことは何でもご相談ください。

 

 

 

審美歯科に関わるページは下記画像からリンク可能です。様々な症例をご提示致しますので参考になれば幸いです。

 

 

 

 

 

港区麻布十番の歯医者・歯科

デンタルクリニック麻布仙台坂

院長 井之前貴雄

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