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プレール麻布仙台坂 1階
良い歯科医院を選ぶための4つの重要なポイントを解説します。医師の人柄、マイクロスコープなどの先進設備、口腔全体を網羅的に見る診断能力、そして保険診療と自由診療を中立的に説明する姿勢が挙げられます。痛みが出る前に信頼できる歯科医院を見つけることの重要性や、初診当日の治療を避けるべき理由も説明し、患者様がご自身にとって最適な治療を選択するための指針をご提供します。
歯科医院選びのポイント
1:人柄
2:設備
3:診断に偏りがないこと
4:保険診療も自由診療も適切に説明してくれること
歯科医院を選ぶ上で最も重要ともいえるポイントは、歯科医師の人柄です。実際に一度クリニックを訪れて、親身に話を聞いてくれるかなど、自分と合うかどうかを見極めることが大切です。
人柄を見極めるには、まずインターネットでホームページを見て、基本理念や患者さんとの向き合い方を確認します。自分に合いそうだと思ったら、一度予約して相談に行きます。その際、親身に話を聞いてくれるかを重視します。ただし、初診当日に治療を受けることは避けるべきです。なぜなら、説明や治療には時間がかかり、当日に行うということは他の患者を待たせるなど、無理な予約の詰め込みをしている可能性があるからです。それは将来、自分が治療を受ける際に待たされる可能性があることを示唆しています。まずは相談だけで一度持ち帰り、他の人に意見を聞くのも良い方法です。
現代の歯科治療において、マイクロスコープ、ルーペ、ラバーダムなどの先進的な設備は、治療のやり直し(再発)を防ぎ、治療の成功率を高める上で非常に重要です。ホームページなどで、これらの設備を導入し、活用しているかを確認することが推奨されます。
何度も同じ歯を治療するなどのストレスを減らすためには、設備の整ったクリニックを選ぶことが重要です。ホームページの各種治療のページで、マイクロスコープやルーペなどをしっかり使って治療を行うことを明記しているかを確認すると良いでしょう。これらの設備は治療の精度を高め、やり直しのない治療につながります。
良い歯科医師は、特定の分野に偏らず、口腔外科、歯科矯正、虫歯、歯周病、顎関節症など、口の中全体を網羅的に見て診断してくれます。診断に偏りがあると、特定の病気を見逃すリスクがあります。
例えば、矯正にしか興味がない医師の場合、虫歯や歯周病が見過ごされ、重症化することがあります。逆に、歯並びに無頓着な医師の場合、噛み合わせの問題(オープンバイトなど)が根本的な原因であるトラブルを見逃し、対症療法に終始してしまう可能性があります。総合的に見てくれる先生は引き出しが多く、患者にとって最適な治療法を提案してくれる可能性が高いです。専門医も重要ですが、初めの診断としては総合的な視点がおすすめです。
保険診療と自由診療のどちらか一方に偏るのではなく、それぞれのメリット・デメリットを中立的に説明し、患者の状況に応じて最適な選択肢を提案してくれる医師が良いでしょう。保険だから粗悪、自由診療だから金儲け、といった考えは誤りです。
保険診療と自由診療にはそれぞれ適材適所があります。例えば、保険のコンポジットレジンは小さな範囲には適していますが、広い範囲に使うと収縮して虫歯になりやすいという特性があります。その場合はメタルの詰め物や、さらに審美性や精度を求めるなら自由診療のセラミックスが良い、というように材料にはそれぞれの守備範囲があります。治療の質だけで言えば、材料の精度や治療にかけられる時間から自由診療の方が優れているのは事実です。自由診療は費用が高い分、歯科医師が時間をかけて丁寧な治療やコミュニケーションを行えるという側面もあります。しかし、患者それぞれの求めるものが違うため、両方の選択肢をフラットに説明してくれることが重要です。