〒106-0047 東京都港区南麻布1丁目3−7
プレール麻布仙台坂 1階
「歯ブラシは何を選べばいい?」
「やわらかめとふつう、どちらがいい?」
「歯周病が気になる場合は、どんな歯ブラシがおすすめ?」
「歯の着色が気になるけれど、どんな歯ブラシを使えばいい?」
ドラッグストアやインターネットにはたくさんの歯ブラシがあり、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
歯ブラシは、毛の硬さだけでなく、ヘッドの大きさや毛先の形、植毛方法などによって特徴が異なります。
そのため、歯ブラシは「人気のもの」や「なんとなく使いやすそうなもの」を選ぶのではなく、歯並び・歯ぐきの状態・磨き方・磨き残しやすい場所など、自分のお口に合わせて選ぶことが大切です。
今回は、歯ブラシの選び方のポイントと、当院で取り扱っている歯ブラシについて、当院の歯科衛生士が詳しくご紹介します。
歯ブラシには、それぞれ異なる特徴があります。
例えば、歯の表面を効率よく磨くことを目的としたもの、歯と歯ぐきの境目を磨きやすいもの、奥歯など細かい部分に届きやすいもの、着色汚れ(ステイン)を落としやすいものなどがあります。
つまり、「どの歯ブラシが一番優れているか」ではなく、「自分のお口にはどの歯ブラシが合っているか」が重要です。
当院でも、患者さんのお口の状態や歯磨きの癖を確認しながら、一人ひとりに合った歯ブラシをご提案しています。
歯ブラシには「やわらかめ」「ふつう」「かため」などがあります。
一般的には、歯や歯ぐきを傷つけず、しっかりとプラークを落とせるものを選ぶことが大切です。
歯ぐきに炎症がある方や、歯ぐきが下がっている方、ブラッシング圧が強い方が「かため」の歯ブラシを使用すると、歯ぐきに負担がかかることがあります。
一方で、やわらかすぎる歯ブラシがすべての方に適しているわけではありません。
歯ぐきの状態や磨き方を確認し、自分に合った硬さを選ぶことがポイントです。
歯ブラシのヘッドの大きさも、磨きやすさに関係します。
ヘッドが大きい歯ブラシは、一度に広い範囲を磨きやすい一方、奥歯の奥や歯並びが複雑な部分には毛先が届きにくいことがあります。
コンパクトなヘッドの歯ブラシは、奥歯や歯の内側、歯並びが重なっている部分など、細かい場所に毛先を当てやすいのが特徴です。
「奥歯が磨きにくい」「口を大きく開けると磨きにくい」という方は、ヘッドの小さな歯ブラシを試してみるのもおすすめです。
歯ブラシを選ぶときは、毛の硬さだけでなく、毛先の形や植毛のデザインにも注目してみましょう。
例えば、歯と歯ぐきの境目に毛先が届きやすい設計や、歯の表面に毛先がしっかり接触する設計など、歯ブラシによって特徴が異なります。
同じ「ふつう」の硬さでも、毛先や植毛方法が違えば、磨き心地や毛先の当たり方も変わります。
そのため、歯ブラシは「硬さ」だけではなく、自分が磨きたい場所に毛先がきちんと届くかという視点で選ぶことが大切です。
当院では、患者さんのお口の状態や目的に合わせて、以下の歯ブラシを取り扱っています。

「毎日の歯磨きで、効率よくプラークを落としたい」という方におすすめなのが、ルシェロ B-10Mです。
B-10Mは、健康な歯肉から歯肉炎の方、むし歯を予防したい方に適したベーシックタイプの歯ブラシです。
特に、磨き残しが多くなりやすい「最後臼歯遠心(いちばん奥の歯のさらに奥側)」や「歯間部」のプラークを効率よく除去できるよう設計されています。
大きな特徴は、先端集中毛と段差植毛です。
先端部分には、ワンタフトブラシのように毛先を集中させた「先端集中毛」を採用しており、奥歯の奥や歯並びが重なっている部分など、通常の歯ブラシでは毛先を当てにくい場所をポイントで磨きやすくなっています。
また、中央から後方には長い毛と短い毛を組み合わせた段差植毛を採用しています。
短い毛で歯面を、長い毛で歯間部までアプローチできるため、歯ブラシを横に動かす基本的なブラッシングでも、歯面だけでなく歯間部のプラークを効率よく除去しやすい設計です。
さらに、ルシェロ独自のカーブネックによって奥歯までブラシを届けやすく、歯列に沿って毛先を当てやすいのも特徴です。
B-10Mは「ふつう」の硬さで、しっかりとプラークを落としたい方に適しています。
ただし、歯ぐきの状態やブラッシング圧によって適した歯ブラシは異なるため、歯科衛生士がお口の状態を確認したうえで選択することが大切です。
「奥歯の奥が磨きにくい」「歯間部に磨き残しが多い」という方にもおすすめの1本です。
B-10Mよりもやわらかめのタイプです。
歯ぐきへの刺激が気になる方や、ブラッシング圧が強くなりやすい方など、お口の状態に合わせて使用します。
歯ブラシは「やわらかければ良い」というわけではないため、歯ぐきの状態や普段の磨き方を確認することが大切です。

「お口が小さくて奥歯まで歯ブラシが届きにくい」
「コンパクトな歯ブラシで細かい部分まで磨きたい」
という方には、ピセラ B-21Mがおすすめです。
B-21Mは、10代から大人まで幅広く使用できるコンパクトタイプのむし歯予防用歯ブラシです。
健康な歯肉から歯肉炎の方、混合歯列期の方、そして最後臼歯遠心までしっかり磨きたい方に適しています。
B-21の大きな特徴は、幅広でコンパクトなヘッドと、4列植毛による安定したブラッシングです。
ヘッドがコンパクトなので、奥歯まで無理なく入れやすく、歯ブラシを大きく動かしにくい場所でも毛先を細かくコントロールできます。
また、4列植毛によって歯ブラシを歯に当てたときの安定感が得られやすく、咬合面と頬側面にブラシをかぶせるように当てることで、奥歯を効率よく磨くことができます。
さらに、B-21には先端集中毛が採用されており、奥歯のさらに奥側である最後臼歯遠心や、歯並びが重なっている部分などにも毛先をアプローチしやすい設計です。
実際にGCの製品情報でも、最後臼歯遠心までしっかりアプローチしたい方が対象として挙げられています。
また、現在のB-21は従来のピセラの特徴である幅広コンパクトヘッドとカーブネックを保ちながら、ヘッドを薄型化しています。
より奥歯まで入りやすく、磨きやすい設計になっています。
「口が小さい」「奥歯が磨きにくい」「歯並びが複雑」「最後臼歯までしっかり磨きたい」という方におすすめのコンパクト歯ブラシです。
B-21Mよりもやわらかめのタイプです。
コンパクトなヘッドで細かい部分まで磨きながら、歯ぐきへの刺激を抑えたい方などに使用します。
歯ぐきがデリケートな方だけでなく、ブラッシング圧が強くなりやすい方にも、歯科衛生士がお口の状態を確認してご提案します。

「歯の着色が気になる」「ステインを効率よく落としたい」という方には、ルシェロ歯ブラシ W-10もおすすめです。
W-10は、ステイン除去性に優れた美白のための歯ブラシです。
特徴のひとつが、しなやかな「ひし形毛」です。
ひし形毛は、毛のエッジ部分が歯面や歯間に付着したステインにアプローチしやすく、一般的な丸い毛(ラウンド毛)と比較して歯面への接触面積が大きいことが特徴です。
GCの試験では、ステイン除去力が約20%高いという結果も示されています。
また、W-10はフラット形状になっており、ステインが気になりやすい前歯の平滑面に毛先を密に当てやすい設計です。
さらに、先端の2列は集中毛になっているため、細かい部分にも毛先を当てやすくなっています。
W-10は「かため」の歯ブラシではなく、毛の硬さは「やわらかめ」です。
そのため、ステインを落としたいからといって力を入れてゴシゴシ磨く必要はありません。
GCでは、毛が歯面にフィットする程度の軽い力、目安として50~100g程度を適圧としています。
強く磨きすぎると、歯や歯ぐきを傷つけたり、毛先が開きやすくなったりするため注意しましょう。
また、W-10は「ルシェロ歯みがきペースト ホワイト」と組み合わせて使用することで、ステイン除去をより効果的に行えるとされています。

クラプロックスは、スイス生まれの口腔ケアブランドです。
クラプロックスの大きな特徴は、独自開発のブラシ毛「CUREN®(クーレン)繊維」を使用していることです。
CUREN®繊維は、一般的なナイロン毛よりも細く、コシと弾力がありながら、やわらかな磨き心地を実現しています。
また、クラプロックスの歯ブラシは毛を高密度に植毛していることも特徴です。
例えば、定番の「CS5460」には5,460本ものブラシ毛が植毛されています。毛の本数が多く、歯の表面に広い範囲で毛先が触れることで、効率よくプラークを除去しやすい設計になっています。
さらに、クラプロックスは一般的な歯ブラシとは少し違った磨き方をします。
ペンを持つように歯ブラシを軽く握り、歯と歯ぐきに毛先を半分ずつ当て、45°程度の角度で軽い力でくるくると動かすのがポイントです。
「しっかり磨こう」と力を入れるのではなく、毛先を歯面に軽く当てて動かすことで、クラプロックスの特徴である高密度のブラシ毛を活かしたブラッシングができます。
クラプロックスは、歯ブラシの硬さだけでなく、毛の細さ・本数・弾力・植毛密度などによって磨き心地や清掃性に特徴がある歯ブラシです。
普段の歯磨きで「力を入れすぎてしまう」「歯ぐきへの刺激が気になる」「やわらかい磨き心地が好み」という方にも、選択肢のひとつになります。

タフトブラシは、毛束が小さくまとまった部分用の歯ブラシです。
通常の歯ブラシでは届きにくい部分を、ピンポイントで磨くことができます。
例えば、
などに使用します。
通常の歯ブラシで全体を磨いたあと、磨きにくい部分だけタフトブラシで仕上げるという使い方がおすすめです。
歯ブラシは、必ずしも1種類だけを使う必要はありません。
歯ブラシは「目的」と「お口の状態」に合わせて選ぶことが大切です。
歯ぐきの状態や歯並び、磨き残しやすい場所、ブラッシング圧などによって、適した歯ブラシは一人ひとり異なります。
また、1本の歯ブラシだけですべての部分を磨こうとするのではなく、通常の歯ブラシ+タフトブラシのように、目的に合わせて使い分けることもおすすめです。
「自分にはどの歯ブラシが合っているかわからない」という方は、メインテナンスの際に担当歯科衛生士へお気軽にご相談ください。
お口の状態や磨き方を確認しながら、適した歯ブラシをご提案します。
自分に合った歯ブラシを選んでも、磨く力が強すぎたり、毛先が歯面にきちんと当たっていなかったりすると、十分にプラークを落とすことができません。
特に、歯ブラシの毛先がすぐに開いてしまう方は、ブラッシング圧が強すぎる可能性があります。
「しっかり磨こう」と思うほど力が入ってしまいますが、歯磨きは強さよりも、毛先を適切な場所に当てて細かく動かすことが重要です。
歯科医院でブラッシング方法を確認してもらうことで、自分では気づかなかった磨き方の癖がわかることもあります。
歯ブラシは、月に一回交換しましょう!
使用するごとに毛先が劣化していくため、毛先が広がっていなくても交換していく必要があります。
正しく当てられていても、劣化した毛先では、プラークを効率よく除去することはできません。
また、短期間で毛先が大きく開いてしまう場合は、ブラッシング圧が強すぎる可能性があります。
歯ブラシを交換するだけでなく、「なぜ毛先が開いてしまうのか」まで見直すことも大切です。
歯ブラシには、さまざまな種類があります。
「やわらかめだから歯ぐきにいい」「コンパクトだから磨きやすい」というように、単純に決められるものではありません。
歯並び・歯ぐきの状態・プラークの付着状況・磨き方・ブラッシング圧などによって、一人ひとりに合う歯ブラシは異なります。
当院では、歯科衛生士が患者さんのお口の状態を確認し、普段の歯磨きで磨きにくい場所や磨き残しの傾向を確認したうえで、歯ブラシやタフトブラシなどのセルフケア用品をご提案し、セルフケア処方箋をお渡ししております。
「自分に合う歯ブラシがわからない」
「歯磨きをしているのに磨き残しが多い」
「歯ぐきから出血する」
「奥歯がうまく磨けない」
「歯の着色が気になる」
という方は、ぜひ一度ご相談ください。
毎日使う歯ブラシだからこそ、自分のお口に合った1本を選ぶことが、効果的なセルフケアへの第一歩です。
歯ブラシを選ぶときは、毛の硬さだけでなく、
などを考えることが大切です。
また、必要に応じてタフトブラシなどを組み合わせることで、普段の歯磨きでは届きにくい部分までケアしやすくなります。
「どの歯ブラシが自分に合っているかわからない」という方は、ぜひ歯科衛生士にご相談ください。
お口の状態を確認しながら、毎日のセルフケアを続けやすい歯ブラシ選びをサポートします。
デンタルクリニック麻布仙台坂
歯科衛生士 山崎